2009/12/13「カットラ!!」・後編 ※ゲスト:the HIATUS

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これからお送りするのは、2009年12月13日(日)、KBCラジオで22:00~23:00にオンエアされた「カットラ!!」という番組の一部です。
「●」の会話は番組パーソナリティーのものです。
一部、内容を編集しておりますので、ご了承下さい。

細美「そこ、が、たまにね、ELLEGARDENのベースの高田雄一のね、ブログとかを見ると、どうしてこんなに自分の写真を貼るのか、と」
●(笑)
細美「自分のブログに」
●だって、貼りたいんだもん。その人は。
細美「いや、これはディスってるんじゃなくて。あのね、俺は逆に、自分の写真とか、あげたくないんですよ」
●はいはいはい。
細美「だから、いろんな人が、ブログをやっているけど、ブログがその人にとって、どういう意義を持つかっていうのを…もう、まちまちですよ」
●バッラバラだと思う。
細美「バラバラですよね」
●何か、それをホントにツールとして、使おうとしてる人達ももちろん、いっぱいいるワケです。
細美「うん」
●それによって、 何か同じ趣味が合って、でもいいし。何か共有できたりっていう人もいるだろうけど、そうでもない人もいるだろうね。
細美「ですよねぇ。ほらほら、最近、友達とかとご飯に行ったりしたら、あ、ちょっと待って、ブログ用の写真撮るから、とか。その、外に出ることや、日々の生活が総て、ブログのネタ探しになってる人、いるじゃないですか」
●うんうんうん。俺ね、凄いと思うよ。その魂がとかね、気持ちがあったらね、もっといろんなこと知れると思うんだよね。凄いと思うよ。その行動力と気合いがあれば(笑)
細美「(笑) いやいやいや、それが、だから、今、危ない方に行ってるけど、ブロガーに対する、アンチテーゼにならないようにしたいんだけど」
●うん、もちろんね(笑)
細美「それはね、凄い世界的に有名なロックの、写真家の女性も、私はある時、写真を撮ることの意義に気がついた、と。例えば、カメラを持って、写真を撮るというだけで、1人旅に意味が生まれる――」
●あぁ、はいはいはい。
細美「って言ってて。それと同じように作用するんだったら、ブログも全然良いと思うんだけど。危ないのは――俺、『ファイトクラブ(※注1)』のブラッド・ピットの台詞で、凄い大好きなのがあって、『Things you own end up owing you.』っていう、お前が所有してたモノが、最早、お前を所有しているっていう――そうなってなきゃ良いなぁ、っていうのが、ちょっと思ったりしてね。結局、アンチテーゼになる、っていう。危ないなぁ、これ」
●いや、そんなことないよ。うん、嫌だ。僕もブログ書いてますけど、最初2年間、毎日書こうって、自分に課したんですよ。
細美「絶対無理じゃないですか。書けた?」
●書いた。
細美「うわ、凄い!」
●それは、削除して下さい、って言われただけは消えてるけど。書いたね。
細美「あー…」
● 僕はね、仕事がラジオで喋ることなので。1日をしっかり、終わらせるために、今日何があったかって、ぼんやり終わるんじゃなくて。今日の1日の終わりで、 1回振り返ることで、文章化することによって、その日のことが、また何日か後に、同じような話のネタが本番中に来た時に、文章に1回してるから、言葉とし て非常に伝わるっていう、修行のためにやったんです。
細美「あー… なるほど。うん。だとすれば、公開する必要はない、って言う話?」
●そう。でも、そこが難しかったね。じゃあ、誰も見てないならやる? それ。
細美「(笑) や、そうだよ」
●凄くキツいよ。
細美「そうだよね。あぁ、だから、自分の為なのに…」
●そうそうそう。
細美「あぁ、なるほど。そういうのがあるのかぁ。はいはいはい」
●だから、いろんな取り方があるかなぁ。
細美「それは面白いですねぇ」
●うーん。でももう、やめたい人はいっぱいいると思うね。
細美「始めてしまったものの?」
●始めてしまったものの、もうちょっと、いいかなって思ってる人もいると思うけどね。
細美「俺なんかの場合は、何故、今こういう、ことを、するのか、何を思うのか、みたいなのを、釈明じゃなくて――あの、何て言うのかな、話した方が良いこと。その、ちょっとこないだね、男らしさの話になったりした時に、いらんこと言わない方が男らしい、みたいなね」
●はいはいはい。
細 美「その鉄則は、俺の中であるんだけど。何も言わないのが、じゃあ、一番男らしいのかって言うと、そうではない、と思ってて。言わなきゃいけないことは、 言わなきゃいけないことだけ、ちゃんと言えるのが、俺の中で一番ぴったり来てるんですよ。で、その言わなきゃいけないことを、言う場に、俺の場合、ブロ グって、凄い有難い、発信の場なんだけど。凄く支配的じゃないですか、ブログって」
●うんうんうん。
細美「自分が書いて、載せて。したら、もう、そこに書いてあることが、あたかも真実かのようになるから。もうホンットに気をつけなきゃいけないのが、自分を正当化するツールに、ブログを使うのだけは、一番かっこ悪いと思ってて」
●うーん…。
細美「それだけは、絶対避けたい。だから、書き終わった後に読む時に、俺、言い訳してないか、何処かで、っていうのは、やっぱ探すんですよ」
●うんうんうん。判る。それも判る。判るなぁ。ごめん、俺が止めたいんだよね、今、ブログをね(笑)
細美「(笑)」
●難しい。うーん…。でも、その覚悟、言わなきゃいけないことがあるっていうのはね。もちろん、その為っていうのも、良いと思うなぁ、でも、ホントに。
細美「うーん…。――と、思いますね。誤解が人を傷つけることあるからね」
●ある。でもね、言葉って、ホンットに不完全だから。ツールとして。
細美「そうですねぇ」
●だからね…難しいっすよ、やっぱり。
細美「言葉ほど、人の想いを伝えるのに適さない道具はない…っていう」
●ないね! びっくりしますね、あれはね。
細美「これはでも、ホントに、『神との対話(※注2)』にも書いてあったけど、言葉ほど、ホントにね――不確かって言うかな、不正確にしか物事を伝えられないモノはない。それよりもっと、表情とか…」
●そうそうそう。
細美「だから、ラジオって良いんだよね!」
●そう。
細美「声のトーン、ここに含まれるモノが、本物か偽物かって、リスナーの耳で、脳で見抜くじゃないですか」
●だから、ブログって危ないんだよなぁ。危ない。
細美「凄ぇ、グチャグチャに落ち込んで、わんわん泣きながら、今日は最高の1日でした、って書いたら、元気そうに見えちゃうもんね」
●見える、見える。字面だけだからね。
細美「うん。まぁ、それは信じないようにしないとね。と言うことは、いわゆる、俺のブログも信じるな、っていう…」
●そんなことは、ない(笑)
細美「まぁ、極力、落ち込んでる時は、ちゃんと落ち込んでる言葉で書いてます、けど」
●そうだね。だからね、言葉を使わなきゃいけないし、音も使わなきゃいけないから、ね。
細美「でも、人間ってほら、まぁ、そこまで馬鹿じゃないからね、もしかしたら、句読点の位置とかで、あ、嘘ついてんな、とか判るんだろうなぁ、と思って」
●(笑) うん。まぁ、それはホントに、字面だけのお仕事いっぱいされてる方なんかはね、感じるでしょうね。――長くなっちゃったね。
細美「はい。全…く、シングルと関係なかったけど、最高に楽しかったですね、今日」
●あと、10日後にライブDVDが出ます。12月23日。年末年始、これを観てもいいんじゃないでしょうか、と。
細美「いやー…、どうですかね? ニューイヤーな雰囲気ではないかもしれないけど(笑)」
●今年の締めに観るのは、いいですか?
細 美「今年の締めに――ただ、何で今更、この、ライブなんだっていう…ことなんだけど。これ、ツアー3回回ったうちの、最初のライブのファイナル、なんです よ。だからね、何だろう――the HIATUSは今は、7人でやってるけど、最初、始まった時5人で。その5人で一旦、辿り着いた、記録――何て言うのかな、山登る前に、準備して、ベースキャンプに着きましたよって、ベースキャンプは撮れてるんじゃねぇのかなぁ、っていう…感じですね」
●なるほど。
細美「最初のベースキャンプの模様。で、そこに2人加わって、もう山登り始めてるから、また切り取るとしたら、今度は山の中腹、ビバーク(※注3)中になるかもしれないですけどね」
●そうか、そうか。その後は、我々も見に行けばいいワケですからね、登ってる途中をね。
細美「そうですね。まぁ、ライブ観てもらうのが、一番良いんですけど。スタッフもこれだけは、もうどうしても、記録に残したいって言ってたんで。皆でやってることだから。はい」
●また、何処かのタイミングで、話を伺えたら。
細美「いや、これホントに楽しかった(笑)」
●(笑) 今日は有難うございました。
細美「有難うございました」


~解説~
※注1:ファイトクラブ
1999年に公開された、チャック・パラニュークの同名小説を映画化した洋画作品。
出演はエドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ・ボナム=カーター、ミート・ローフ。
空虚な生活を送る主人公が、謎の男に導かれるまま、謎の秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになり、鍛え抜かれた男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる、壮絶で危険な空間に巻き込まれていくストーリー。
余談だが、ELLEGARDENのアルバム「BRING YOUR BOARD!!」に収録されている5曲目、「Wannabies」の歌詞には、ブラッド・ピットが登場する。

※注2:神との対話
アメリカ人のニール・ドナルド・ウォルシュによる書籍。
1998年時点で24か国語に翻訳され、国際的にベストセラー・リストに登場している。
日本語訳は1997年から1999年にかけて、サンマーク出版から第1部から第3部まで発刊されている。

※注3:ビバーク
ドイツ語・フランス語で、意味は登山で、露営すること。特に、不時の露営をすること。
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by p_and_l | 2009-12-24 00:18 | ラジオレポート

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